【書評】会社員がFIREの本を読むなら『今日からFIRE!おけいどん式40代でも遅くない退職準備&資産形成術』が現実的です

会社員のみなさん、会社を辞めたい!経済的自由がほしい!と思ったことありませんか?

今回は、最近流行りのライフスタイル「FIRE」を目指す上で参考になる本『今日からFIRE!おけいどん式40代でも遅くない退職準備&資産形成術』を紹介します。

著者のおけいどんさんはなんと!年収400万円台でFIREを達成したそうです!

自分は年収が低いから無理、ケチケチ節約してまで「FIRE」を目指したくないと思っているかたに特に刺さる内容です。

【FIRE】とは経済的自立・早期退職のことを言います。

【経済的自立とは】働いてお金を貯めて、貯めたお金を投資に回し、お金にお金を稼いでもらう仕組みを作る

【早期退職とは】生活費を投資の運用益でまかなえるこの仕組みができたら会社を辞めて生きていく

FIRE・投資に興味・関心がある

サラリーマン生活〜FIRE完了までの道のりを知りたい

FIREの良い部分・注意すべき部分を知りたい

節約・お金がたまる思考法を知りたい

FIRE後の税金・社会保険・年金に対する考え方を知りたい

ライフプランを検討している

目次

著者のおけいどんさんはどんな方?

22歳で就職→25年間のサラリーマン生活を経験→貯蓄と投資で築き上げた資産約1億円とともに47歳(独身)で「FIRE」を達成(2020年10月)→現在の収入は「株の配当金10万円、親の事業を手伝って6万円、ブログ収入3万円、その他(+α)」

おけいどんさんはFIREとは「適温生活」と呼んでいます。

適温生活とは、熱くなりすぎず、冷めてもいない、”ほどほどの状態の暮らし”ということです。

桶井道.『今日からFIRE!おけいどん式40代でも遅くない退職準備&資産形成術』.株式会社宝島社.2021

人生の目標は「幸せに生きること」です。お金自体は「なるべく幸せに生きるために使う道具」でしかありません。となると、「あなたにとって何が幸せか?」を真剣に考え、「これが自分にとっての幸せ」という価値観をきちんと設定することもFIRE達成には大切です。

桶井道.『今日からFIRE!おけいどん式40代でも遅くない退職準備&資産形成術』.株式会社宝島社.2021

一般的なサラリーマンとの共通点

年収400万円台(手取り月収平均22万円、賞与45万円×2回)

高年収サラリーマンではなく、副業収益が爆発したわけでもなく、投資で一発当てたわけでもない

平均的な年収の会社員でもFIREを達成できたというのは、多くの会社員にとって参考になるのではないでしょうか。

一般的なサラリーマンとの違う点

資産形成として株を持つのがあたりまえの家庭に育った

両親による金融教育と実家暮らしがあってこそのFIRE達成と著書では述べています。

この本で紹介されていること

STEP
47歳でFIRE完了!アーリーリタイアのリアル
STEP
アーリーリタイアの心構え&FIREを達成するためのメンタル鍛錬法
STEP
セミリタイアから始めてわかったFIREの「捨てる」極意
STEP
FIRE早期達成のための「貯金&投資」超実践プラン
STEP
目指せ自宅ATM!FIRE向け個別株の選び方

FIREを目指す上で5つのポイント

FIREを目指す上で大事だと思った部分・共感した部分をピックアップしました。

「○○歳までに〇〇○○万円資産を作る」というゴールを決めて、逆算して行動することが大事

これはFIREに限らず、最初にゴールを決めて逆算して行動することは何事にも当てはまると思います。

「稼ぐ」「貯める」「投資する」3つのバランス力が大事

どれか1つが飛び抜けてよくてもバランスが悪ければ資産を築くことはできません。

「この使い道は正しいのか?」「無駄ではないのか?」と考える習慣をつけることが大事

「ちりも積もれば山となる」というたとえがあるように、少額なものでも年間で考えると大きな金額となります。

会社以外からお金が入ってくるパイプを常にもって置くことが大事

給与所得がなくなっても困らないように準備しているのと、いないのとでは大きな差が生まれます。

若い頃に投資のタネ銭をどれぐらい貯められるかが、FIRE達成のみならず、老後の資産形成にとっても極めて重要

この他にも書籍ではたくさんのポイントが述べられています。

心に残った言葉

FIREという略語には経済的自立と早期退職だけでなく、経済的自立はしながらも雇われて働くという解釈もあるようです。

桶井道.『今日からFIRE!おけいどん式40代でも遅くない退職準備&資産形成術』.株式会社宝島社.2021

FIREという言葉を聞くと「早期退職」の方が注目されがちですが、重要なのは「経済的自立」をしているかだと思います。

何が起きてもおかしくないこの世の中で会社に依存するしかない状態ではなく、組織の一員として働くことを選択肢の1つとして持っていることが大切です。

リタイア後にどう暮らしてていくのかを考えるより、リタイアしたら何をしなくていいのかを考えることが大事

桶井道.『今日からFIRE!おけいどん式40代でも遅くない退職準備&資産形成術』.株式会社宝島社.2021

この考え方は新たな気づきを与えてくれました。もし、目標としている資産額を築けたとしてもFIRE後の生活が不安でなかなか踏み切れない場合があると思います。そんな時は、リタイアしたら何をしなくて良いのかを考えると決断できる気がします。

おけいどん式FIRE本を読んで思ったこと

平均的な年収のサラリーマンでもFIREを達成できたという1つの成功例を知れて、期待と共に現実の厳しさも知ることができました。

おけいどんさんがこうしたから自分もこうするではなく、あくまで「自分の幸せとは何か」を考え、そのために「FIREは必要か」を考える。その上で自分にあったFIREの目指し方をすればいいと感じました。

これは私の持論ですが、何かを得るためには何かを捨てなければいけない。そんな時は、「得られるもの」「捨てるもの」を比較してどちらが後悔するかを考え、より強く後悔するなと思った方を選択する。

会社員として不満に思うことを堪え続けるのではなく、将来のために節約→投資をして会社に依存しない選択肢を手に入れるかor会社員として不満に思うことがあっても受け入れ、今の生活を充実させる。みなさんはどちらを手に入れたいですか?ライフプランを考える一冊となると思います。

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